もう一度、この愛に気づいてくれるなら
もう一度、この愛に気づいてくれるなら、あなたにあふれんばかりの愛を

恐ろしく愚かなすれ違いが起きていた。

悪意に鈍感な国王と、孤独な少女の間で。

国王は大きな愛で包み込んだにもかかわらず、少女はそれを信じきれずに逃げ出した。

周到に張り巡らされた嘘と、それに偶然重なったちょっとした意地悪によって。

あまりに愚かしく、あまりに憐れな二人だった。

しかし、今、二人はそうなってしまった運命を乗り越えようとしている。

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