向かい側のきみ
特別

特別

◯砂浜  放課後練習

三谷、砂浜に寝そべって、ボール、上に向けて一人投げしている。

それを遠目に見ながら三谷の方へ向かう友香子。


はぁー、なんかさっきめっちゃムキになってかばってしまったし、
なんか気まずいな、恥ずかしい・・・

三谷、友香子に気づく。

三谷「向嶋さーん!」

友香子「遅くなってごめんね、日誌職員室に出しに行ってた」

三谷、体を起こし、座り直す。

三谷「さっきはありがとー」

友香子「あ、いや、全然!こちらこそ、言い過ぎてなんか空気悪くしてごめん」

三谷「なんか、向嶋さん、さっきみたいに、わーって言うイメージなくて、ちょっとびっくりした!」

友香子「はぃ、自分でも驚きです・・・」

三谷、笑う。

友香子「オセロって白と黒だし、わたし黒いって言われるの嫌だったから、三谷くんも白いって言われて嫌なんじゃないかなって。だって黒くなりたいんでしょ?」

三谷「あー、そっちね!なんか、オセロって二個セットってイメージで、仲良しって感じでちょっと嬉しかった方が勝ったから、ムカつくって感情なかったわ〜
それに・・・
向嶋さんが、俺を守ってくれたことに感動した!」

と、言い友香子に抱きつくポーズを取る。

友香子、咄嗟に悲鳴あげる。

三谷「俺、変質者じゃんw w」

友香子「三谷くん、基本的距離が近い気が・・・」

そっかなー、と言い笑う三谷。

三谷「みんなにじゃないけどねー」

友香子「え?」

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