向かい側のきみ
LAST

last

◯球技大会本番  ビーチバレー会場。砂浜。
決勝、試合開始前。

三谷「これ勝ったら優勝じゃん!俺ら天才?いや、向嶋さん天才!」

友香子「私じゃなくて、三谷くんのお陰だよ〜」

三谷「オセロ最高〜」

友香子「そういえば、三谷くん、最近、光合成?の甲斐あって、ちょっと前より黒いよ!」

三谷「だよね!気づいてくれた!?俺もちょっと思ってたんだよね〜」

友香子「私は、これが終わるまでは白くはなれないかな・・・」


他クラスの男子、通りかかり話し声が聞こえてくる。

男子A「あ、向嶋じゃん」
男子B「知ってんの?」

男子A「中学ん時の元カノ」 男子B「へー!」

男子A「相変わらず黒いなー、俺、白い子が好きなんだよね、って振ったわ」
男子B「おまっ、聞こえるって」


友香子。
ばりっばり聞こえてますけどー。あー、ほんと気分悪・・・

三谷「おい、聞こえてんだよ」

男子A「は?」

三谷「てか、黒とか白とか、どーでもいいわ」

三谷、その男子の方へ行く。

三谷「俺、男でこんなに白いけど何か?」

と、その男子を完全に見下ろす。

男子A、そそくさと去る。

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