向かい側のきみ
三谷「ほいっ」

友香子「ありがとう。ほんと助かった。」

日直の相方の男子、やって来る。
「三谷、やってくれたん!すまん!」

すまんじゃねぇ、ボケが。
お前が来んかったけんやろがい。
友香子、声には出さないが、心の中で罵る。


男子、ふたりが並んでいるのを見て
「てかお前ら、並んだらオセロやんな」

あぁん?!
友香子、またしても顔でキレる。

男子「三谷、どんだけ白いん!折れそうやな、ヒョロいなー」

ピッキン。
友香子「白くてもよくない?てか折れんし。あんな腕もげアタック打てる人がヒョロいわけないじゃん」

男子「え、なに、どしたん急に」

三谷「向嶋さん、めっちゃかばってくれるやん!ありがとう!てか、オセロって、俺らニコイチってやつ?仲良しやん!山下!今日、日直変わってや!」

男子「は?なに?意味わからんって!」
三谷、山下の肩に手を回して去っていく。

友香子、頬に手をやる。

は〜、ついつい口に出してしまった〜
ちょっとムキになり過ぎたかな・・・
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