こじらせ美女は王子様の夢を見る
バイト
.
"カランカラン"
「いらっしゃいませ…あ、玲央、颯太くん!」
「よー、ちゃんと働いてるか?」
「ミナちゃん、おつかれ」
カフェでバイトを始めて1週間
仕事も少しずつ覚えてきて
今日は玲央と颯太くんが初めて一緒に来た。
玲央は初日に1回冷やかしに来たぶり。
"やばい、玲央くんと颯太くんだ〜今日もカッコいい…"
"2人で一緒とか、眼福すぎる"
おーおー、今日も相変わらずモテてらっしゃる。
2人が入ってきた瞬間、カフェにある女子が全員2人を見た。
すごい…
やっぱこのビジュアルだったら、そうなるか。
その2人が身近にいすぎて、ちょっと忘れてた…。
「2人ともなんにする?」
「俺アイスコーヒー」
「俺も〜」
「はーい、ちょっと待っててね」
「…うおっと、」2人の会計を終えた瞬間、バイトの先輩のお姉さんが私の袖をぐっと引っ張る。
「ちょ、ミナちゃんそたれおと知り合いなの!?」
「そ、そたれお、?」
「大和玲央くんと橘颯太くんの2人の呼び名!やっば、こんな近くで初めて見た…////」
「有名なんですか?あの2人」
「有名だよ!大学の女子で知らない子はいないくらい、もうアイドル的存在だからね」
「え…」
アイドルって、、
モテるんだろうなぐらいに思ってたけどそこまでとは…
「で!どっちが彼氏?」
「ち、違いますよ!2人とも友達です!」
「へえ、ミナちゃん可愛いからてっきり。ごめんね?」
「はあ、イケメン見たらやる気出るわ〜」そう言いながら仕事を再開する先輩。
なんか、そんな話を聞くと急に2人が遠く感じるな。
「お待たせ〜」
「遅い」
「こら玲央、ありがとミナちゃん」
こんなやりとりで、2人がいつもと同じなことを再確認する。
よかった
遠くないや。
遠くはないんだけどさ、やっぱり周りの女子の視線が痛い。
はやく仕事に戻ろ。
「じゃ、ごゆっくりねー」
「ミナ」
その瞬間、玲央が私の腕を掴む。
「え?なに?」
周りがシーンとなって、
みんな私たちに注目していた。
「今日、何時に帰ってくんの」
…やばい。
私は勢いよく玲央の口を手で塞いだ。
"え、今玲央くん何時に帰ってくんのって聞いた?"
"どうゆうこと?一緒に住んでんの?"
"あの女なに?"
聞かれてる…
終わった…
「……ふぐッ、おいっ、離せ…」
あ、やばい
苦しかったのか顔を真っ赤にして涙目になってる玲央
…ごめん。
「ハアハア、…なにすんだよバカ」
「そんなことここで言わないでよ」
玲央に小声でそっと耳打ちする。
「は?なんで」
…この人何もわかってない。
「はは、やっぱ玲央、姉ちゃんと仲良いな」
そんな時颯太くんが口を開く。
「は?姉ちゃん?…誰が…」
「そう!!私たち姉弟で仲良いんだよねー!!」
颯太くんナイス!!
そっか、家族ってことにすればさっきのも…
"なんだ、姉弟なんだ〜"
"えー玲央くんのお姉さん、確かにめっちゃ綺麗"
"よかった〜、玲央くんの彼女かと思った"
よし、うまく誤魔化せたようだ。
ただ1人、玲央だけが不満そうにブツブツ言ってる。
はあ、あとで玲央の好きな料理でも作ってあげよ…。
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"カランカラン"
「いらっしゃいませ…あ、玲央、颯太くん!」
「よー、ちゃんと働いてるか?」
「ミナちゃん、おつかれ」
カフェでバイトを始めて1週間
仕事も少しずつ覚えてきて
今日は玲央と颯太くんが初めて一緒に来た。
玲央は初日に1回冷やかしに来たぶり。
"やばい、玲央くんと颯太くんだ〜今日もカッコいい…"
"2人で一緒とか、眼福すぎる"
おーおー、今日も相変わらずモテてらっしゃる。
2人が入ってきた瞬間、カフェにある女子が全員2人を見た。
すごい…
やっぱこのビジュアルだったら、そうなるか。
その2人が身近にいすぎて、ちょっと忘れてた…。
「2人ともなんにする?」
「俺アイスコーヒー」
「俺も〜」
「はーい、ちょっと待っててね」
「…うおっと、」2人の会計を終えた瞬間、バイトの先輩のお姉さんが私の袖をぐっと引っ張る。
「ちょ、ミナちゃんそたれおと知り合いなの!?」
「そ、そたれお、?」
「大和玲央くんと橘颯太くんの2人の呼び名!やっば、こんな近くで初めて見た…////」
「有名なんですか?あの2人」
「有名だよ!大学の女子で知らない子はいないくらい、もうアイドル的存在だからね」
「え…」
アイドルって、、
モテるんだろうなぐらいに思ってたけどそこまでとは…
「で!どっちが彼氏?」
「ち、違いますよ!2人とも友達です!」
「へえ、ミナちゃん可愛いからてっきり。ごめんね?」
「はあ、イケメン見たらやる気出るわ〜」そう言いながら仕事を再開する先輩。
なんか、そんな話を聞くと急に2人が遠く感じるな。
「お待たせ〜」
「遅い」
「こら玲央、ありがとミナちゃん」
こんなやりとりで、2人がいつもと同じなことを再確認する。
よかった
遠くないや。
遠くはないんだけどさ、やっぱり周りの女子の視線が痛い。
はやく仕事に戻ろ。
「じゃ、ごゆっくりねー」
「ミナ」
その瞬間、玲央が私の腕を掴む。
「え?なに?」
周りがシーンとなって、
みんな私たちに注目していた。
「今日、何時に帰ってくんの」
…やばい。
私は勢いよく玲央の口を手で塞いだ。
"え、今玲央くん何時に帰ってくんのって聞いた?"
"どうゆうこと?一緒に住んでんの?"
"あの女なに?"
聞かれてる…
終わった…
「……ふぐッ、おいっ、離せ…」
あ、やばい
苦しかったのか顔を真っ赤にして涙目になってる玲央
…ごめん。
「ハアハア、…なにすんだよバカ」
「そんなことここで言わないでよ」
玲央に小声でそっと耳打ちする。
「は?なんで」
…この人何もわかってない。
「はは、やっぱ玲央、姉ちゃんと仲良いな」
そんな時颯太くんが口を開く。
「は?姉ちゃん?…誰が…」
「そう!!私たち姉弟で仲良いんだよねー!!」
颯太くんナイス!!
そっか、家族ってことにすればさっきのも…
"なんだ、姉弟なんだ〜"
"えー玲央くんのお姉さん、確かにめっちゃ綺麗"
"よかった〜、玲央くんの彼女かと思った"
よし、うまく誤魔化せたようだ。
ただ1人、玲央だけが不満そうにブツブツ言ってる。
はあ、あとで玲央の好きな料理でも作ってあげよ…。
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