こじらせ美女は王子様の夢を見る

颯太side





ミナちゃんと別れた俺は、すぐ隣の自分の部屋に駆け込んだ。





「あっぶねー」





さっきの余韻に浸りながら、玄関に座り込む。





「…可愛すぎんだろ」





さっきの寂しそうな顔は、ほんとに理性が飛びかけた。





小さい時から俺は女の子に困ったことはなかったように思う。




この外見からかいつも女の子に囲まれて、好きだと言われ、




モデルとか、アイドルとか可愛いって言われてる子と付き合ったこともあったし。




可愛い子には見慣れてると思ってた。




けどミナちゃんは別格なんだよなー。




初めて見た時は正直驚いた。




「よろしくお願いします」そう笑って言った彼女の顔が忘れられない。




やばいな、想像以上にハマってる。






「これはモタモタしてられねーな」






ミナちゃんが玲央と一緒に住んでる以上、




俺がもっと頑張らなきゃな。







…玲央が自分の気持ちに気づく前に。




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