気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。
2.強がりなヤンキーくん
『あんたみたいなの、俺嫌いなんだよね。分け隔てなく優しい奴』


昨日のあの言葉を最後に、何だか朝から鳳くんに見られてる気がする。


……それも、まるで監視されてるかのように。


(うぅ…なんか、やりにくい…)


現在1時間目の授業を受けているも、今日も今日とて学級崩壊寸前の空気の中で私は、


周りの声で聞こえない先生の声に必死に耳を傾けてノートを取るも、


ノートを取る時に毎回鳳くんのこちらを睨んでくるような目が合う。


私の席は廊下側から3列目の1番後ろの4番目。


対して、鳳くんの席は廊下側から6列目の私と同じく4番目。


同じ後ろだけど、私たちの間には2人もいて距離あるし、その2人も不良だけどちょっと椅子を動かして対面で話しているだけで、


ほとんど本来の座り方である背筋を伸ばした状態での授業の見え方だから、遠くにいる鳳くんとはそう簡単に目は合わないはず。


つまり………あっちがジッと私を凝視するように見てくるんだ…!


確かに昨日無理やり話を切り上げさせたけれども!


それだけであんな睨むことはないんじゃない!?


その後の2時間目3時間目4時間目…午前中の授業ずっと、ほとんど状況は変わらず、お昼休みを迎えた。
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