気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。
お昼休み。


いつものように萌恵ちゃんの席へお弁当を持ち寄って、お弁当を食べる。


「はぁ〜…やっとお昼休みだぁ…!」


解放〜!と久々にいつもより大きい声を萌恵ちゃんの目の前で出す。


そんな私に頭にはてなマークを浮かべる萌恵ちゃん。


「?どうしたの?そんな疲れた顔して」


「いや実は、色々あって…」


「その“色々”って何よ?」


興味津々な萌恵ちゃんに思わず顔を引きつらせて、笑顔で誤魔化そうとする。


言えない。言えるわけがない。


学校でNo.2に立つ鳳くんを敵に回して目をつけられているかもだなんて、口が裂けても言えない…!


「な、何でもない!ただ、ちょっと寝不足で疲れが取り切れてなくて」


「ふぅん、なるほどね。陽羽って、真面目すぎるところあるもんね。
< 15 / 26 >

この作品をシェア

pagetop