気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。【1/11~1/13修正期間】
「…っ」
「兄貴だって『亮を守れてよかった。これは名誉の負傷だから気にするな』って言った。
そんな兄貴も俺も許せなかった。俺を庇わずに俺に怪我負わせればよかったのに、何で俺のことばっかりなんだよ。昔から…!!
自分のことも考えろよ。自分のことも大切にしろよ!!」
いつもとは違う泣き立てる鳳くんに私はびっくりする前に、胸がギュウッと締め付けられるように痛んだ。
鳳くんはお兄さんのことを大切に思ってる。
けどそれはきっとお兄さんも同じだ。
でも、それが互いに伝え合うことが出来なかった。
「だから俺はこの学校でトップになる」
「!」
「【Viper】の奴ら全員ぶっ潰して、トップになって、今度は俺が皆を、兄貴を、守るんだ。絶対に」
鳳くんの目を逸らさない真っ直ぐ仰ぐ目に私の胸はキュウッと強く響いた。
この想いは、絶対にお兄さんや【last】の皆に伝えなきゃダメだ。
「鳳くんの気持ち聞けてよかった。ありがとう」
「……何か話せて少しスッキリした」
「え……?」
「兄貴だって『亮を守れてよかった。これは名誉の負傷だから気にするな』って言った。
そんな兄貴も俺も許せなかった。俺を庇わずに俺に怪我負わせればよかったのに、何で俺のことばっかりなんだよ。昔から…!!
自分のことも考えろよ。自分のことも大切にしろよ!!」
いつもとは違う泣き立てる鳳くんに私はびっくりする前に、胸がギュウッと締め付けられるように痛んだ。
鳳くんはお兄さんのことを大切に思ってる。
けどそれはきっとお兄さんも同じだ。
でも、それが互いに伝え合うことが出来なかった。
「だから俺はこの学校でトップになる」
「!」
「【Viper】の奴ら全員ぶっ潰して、トップになって、今度は俺が皆を、兄貴を、守るんだ。絶対に」
鳳くんの目を逸らさない真っ直ぐ仰ぐ目に私の胸はキュウッと強く響いた。
この想いは、絶対にお兄さんや【last】の皆に伝えなきゃダメだ。
「鳳くんの気持ち聞けてよかった。ありがとう」
「……何か話せて少しスッキリした」
「え……?」