気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。【1/11~1/13修正期間】
「うん。───陽羽ちゃん、ありがとう」
「え??」
突然何を言ってきたかと思えば、お礼を言ってきた煌星さん。
何に対してのお礼だろう…?と、首を傾げると、
「結局俺らのエゴなのに【last】のために動いてくれて。亮くんのことも、天翼のこともありがとう」
あ…。そのお礼だったんだ。
「───いえ、そう言ったら私も結局私のエゴなので」
「は??」
私の言葉に、はてなマークを浮かべながら首を傾げた煌星さん。
「確かに今はいい方向に進んでるのかもしれない。
けど、それはあくまで1つのパターンなだけで、もしかしたら悪い方向に行った可能性だってあったのかもしれない。
だから結局私のエゴなんです」
亮くんがお兄さんを恨んでる可能性だってあった。憎んでる可能性だってあった。
だから今あるこの状況は奇跡だと呼んでもいいかもしれない。
私がどのくらい2人の足しになるか分からない。
でも、一本でも繋ぎ止めることが出来る糸があるなら、それを大事にしなきゃ。
「それでも、ありがとうございます…!」
「!俺のほうこそありがとう」
お互いにお礼を言い合った後、私は自分の拳を握りしめて意を決しながら、煌星さんのいる教室を後にした。
「え??」
突然何を言ってきたかと思えば、お礼を言ってきた煌星さん。
何に対してのお礼だろう…?と、首を傾げると、
「結局俺らのエゴなのに【last】のために動いてくれて。亮くんのことも、天翼のこともありがとう」
あ…。そのお礼だったんだ。
「───いえ、そう言ったら私も結局私のエゴなので」
「は??」
私の言葉に、はてなマークを浮かべながら首を傾げた煌星さん。
「確かに今はいい方向に進んでるのかもしれない。
けど、それはあくまで1つのパターンなだけで、もしかしたら悪い方向に行った可能性だってあったのかもしれない。
だから結局私のエゴなんです」
亮くんがお兄さんを恨んでる可能性だってあった。憎んでる可能性だってあった。
だから今あるこの状況は奇跡だと呼んでもいいかもしれない。
私がどのくらい2人の足しになるか分からない。
でも、一本でも繋ぎ止めることが出来る糸があるなら、それを大事にしなきゃ。
「それでも、ありがとうございます…!」
「!俺のほうこそありがとう」
お互いにお礼を言い合った後、私は自分の拳を握りしめて意を決しながら、煌星さんのいる教室を後にした。