気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。【1/11~1/13修正期間】
そして放課後。


早めに行った方がいいと思って、天翼さんがいる病院に訪れ、


天翼さんの知り合いだと言ったらすぐに中に通してくれたおかげで天翼さんとは話すことが出来た。


看護師さんに「1時間後お呼びします」と言われて頷くと、手前にあるベッドに寝座っている天翼さんと目がバチリと合った。


「えっと、鳳天翼さん、ですか……?」


「あ、皆が言ってたお姫様だ。小鳥陽羽ちゃんだよね?」


「あ、はい。【last】の皆さんにお世話になってる小鳥陽羽です。と言うか、お、お姫様…?というのは……?」


「あーそれはこっちの話。それよりこっちに座って話そ」


こっちこっちとベッドのそばにいる椅子に促すよう手で私を招いた天翼さん。


それに私はコクリと頷いて、席に座る。


「俺に用があるんだよね。柚木に聞いた」


「あ、はい。鳳…亮くんのことで」


そう言うと、ピクッと眉が動いて動揺しているかのように見えた天翼さん。


だけどそれは一瞬ですぐについさっき会った時のようなニコッと笑った顔に戻った。


「…亮のことで何かあるの?」


「え、あ、はい…」


「そっか。…どこまで聞いた?俺らのこと」


「え?えっと…。ま、亮くんが元々中学までは【last】のメンバーだったことと、2人は昔はすごく仲良しだったことと、


2人とも喧嘩強いってことと、亮くんが夏休み明けに【last】から離れた、ってことです」


亮くんの気持ちは早く伝えるものだとは思ってる。


けどそれを私から伝えるのは違う。
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