気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。【1/11~1/19修正期間】
彼の場合は、分かりにくいけどね。
「…お姫様は良い子なんだね」
「え、あ、う、ありがとうございます……?」
何で今の言葉が“良い子”なのかは分からないけど、一応褒められた(?)みたい。
「──仲良かったんだ、俺の家族」
「仲が“良かった”……?」
何で、過去形……?
「何が原因で両親が離婚したのかは分からないけど2人に行き違いが生まれて、母さんが出て行って、父さんは変わった。
母さんに似てる俺らに毎日八つ当たりした」
「そんな、理由で……っ?」
「お互いの何がいけなかったのかは知らないけど、
俺らがいっつも父さんに言われ続けた言葉は『醜い』とか『気色悪い』とか言われたっけな」
「そん、な…」
「だからなんだよね。あいつ」
「え?」
「亮、自分の顔大嫌いなんだよ」
「…っ」
「親に愛されていない自分が母さんに似てるからって理由で、モテることさえも嫌気が差してる。
というかそもそもの話人の好意自体そのものを素直に受け取れないんだ」
「…お姫様は良い子なんだね」
「え、あ、う、ありがとうございます……?」
何で今の言葉が“良い子”なのかは分からないけど、一応褒められた(?)みたい。
「──仲良かったんだ、俺の家族」
「仲が“良かった”……?」
何で、過去形……?
「何が原因で両親が離婚したのかは分からないけど2人に行き違いが生まれて、母さんが出て行って、父さんは変わった。
母さんに似てる俺らに毎日八つ当たりした」
「そんな、理由で……っ?」
「お互いの何がいけなかったのかは知らないけど、
俺らがいっつも父さんに言われ続けた言葉は『醜い』とか『気色悪い』とか言われたっけな」
「そん、な…」
「だからなんだよね。あいつ」
「え?」
「亮、自分の顔大嫌いなんだよ」
「…っ」
「親に愛されていない自分が母さんに似てるからって理由で、モテることさえも嫌気が差してる。
というかそもそもの話人の好意自体そのものを素直に受け取れないんだ」