気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。【1/11~1/13修正期間】
「陽羽、俺ね、陽羽といると、何か頑張ろって思える」


「えっ…?」


「最初は危なかっしい奴でよくどうでもいい連中の喧嘩に突っ込めるなーって飽き飽きしてたけど、


今はそういう行動が俺にはすっごくカッコよく見えてさ、真正面から正々堂々ぶつかる陽羽に俺も頑張らなきゃじゃんって思った」


「亮くん…」


そういう風に思っててくれたんだ…。


「だから陽羽、ありがと」


「…っ」


「で、俺考えたんだけど、俺兄貴と向き合ってみる」


「!」


「陽羽は動いてるのに、当本人は動いてないって、あまりにも無責任じゃん?


兄貴が俺のことどう思ってるのかは分からないけど、俺兄貴と仲直りしたい」


「亮くんなら出来るよ」


「ほんと、陽羽は俺から目を離させないよね」


「…?どういう?」


「…ありがとってこと」


「えっと、どういたしまして…!」


亮くんが最後に言ったことはよくわからないけど、ありがとうって言われたからきっと良い言葉なんだろうな。


─── 2人がどうか、真正面から向き合えて、いい方向に進んでくれますように。


私は心にそう強く願った。
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