気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。【1/11~1/19修正期間】
「そうらしいって噂でしかないんだけどね。


うちの学校のNo.2が鳳だし、本当なんだろうけど」


不良グループって、少なくとも5人くらいはいるイメージあるけど、そんな集団をたった1人で?


すごい…。


うちのトップ3の中の1位と3位はグループで並んでいるのに、そこでひょこっと顔を出して2位に入る単独の鳳くん、何者なんだろう…。


チラッと窓側にある彼の席を見ると空席だった。


まだお昼休み始まってすぐなのに、もういないってことは、帰っちゃったのかな……?


あ、相変わらずマイペースだっ…。


そんな私を我に返らせるように、萌恵ちゃんの声が耳に入ってきて、同時にハッと萌恵ちゃんと話していたことに気がついた。


「てか喧嘩売りにいくなら、あたしに言って。陽羽に悪いことする奴すぐぶっ潰してあげるから」


「あ、はは…。ありがとう、萌恵ちゃん」


恐るべし幹部様の力だ…。


多分、本気でやったら、今日よりももっと大事になるんだろうな…。


き、気をつけよ…。


そう私は心に誓って、萌恵ちゃんとのお昼休みは終わった。
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