別れた警視正パパに見つかって情熱愛に捕まりました
「田端さんは階級関係なくいろんな人に好かれていたからな。その気持ちもわかる。しかしお偉いさんが揃うとなると準備する方は大変だな」

 波多野は「そうなんだよ」とげんなりと脱力している。

「だから準備に手を貸してほしいんだ。お前、高級ホテルとか詳しいだろう? 頼むよ」

「手を貸すのは構わないが……俺もそこまで詳しいわけではないぞ」

 その時、瞬の脳裏にある考えが浮かんだ。

「波多野、場合によってはその会の形式に口を出しても構わないか?」
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