エリート警視正は愛しい花と愛の証を二度と離さない
ホテルでプロポーズされてから三週間、佳純と大輝は瞬のマンションで週末を過ごすようになっていた。
来週はアパートからの引っ越しを予定している。準備が大変だと思っていたが、瞬が丸ごとらくらくお任せパックを業者に手配してくれていたのであまりやることがなかった。
貴重品や大事なものはすでにこちらに運び込んでいるから、あとは引っ越しを待つばかりだった。
(貴重品といえばあの指輪、ちゃんとあるよね)
プロポーズの翌日、瞬は銀座の某高級ジュエリーショップに佳純を連れていき婚約指輪を選ばせた。
目がくらむような輝きを誇るダイアモンドリングが並ぶショーケースの前、とんでもない金額に気が遠くなりそうになりながら佳純は自分にはもったいないと主張した。
しかし『俺の気持ちだから受け取ってほしい』なんて真剣に諭されたら断れるわけがなかった。
「……それはあるよね、付けずにずっとここにしまってるんだから」
来週はアパートからの引っ越しを予定している。準備が大変だと思っていたが、瞬が丸ごとらくらくお任せパックを業者に手配してくれていたのであまりやることがなかった。
貴重品や大事なものはすでにこちらに運び込んでいるから、あとは引っ越しを待つばかりだった。
(貴重品といえばあの指輪、ちゃんとあるよね)
プロポーズの翌日、瞬は銀座の某高級ジュエリーショップに佳純を連れていき婚約指輪を選ばせた。
目がくらむような輝きを誇るダイアモンドリングが並ぶショーケースの前、とんでもない金額に気が遠くなりそうになりながら佳純は自分にはもったいないと主張した。
しかし『俺の気持ちだから受け取ってほしい』なんて真剣に諭されたら断れるわけがなかった。
「……それはあるよね、付けずにずっとここにしまってるんだから」