エリート警視正は愛しい花と愛の証を二度と離さない
今朝、花屋であらかじめ注文しておいた花材を受け取り、自宅でドーム型のアレンジを作った。テーブルに飾るのにちょうどいい大きすぎないサイズで、瞬に頼んでここに持ち込んでもらっていたのだ。
場の趣旨を考えて派手にはせず、ころんとした大きな白いキクやアルストロメリア、グリーンもふんだんに使い優しい雰囲気に仕上げた。
ちゃんとしたアレンジをするのは久しぶりだったが、作業はとても楽しかった。やっぱり花と向き合うのが自分は好きだと実感した。
「お写真の横に飾っていただけたらと思いまして。それに田端さんの奥様もいらっしゃると伺ったので、よければお持ち帰りいただけたらなと……出過ぎた真似をしたかもしれません」
自分が作ったと言うつもりはなかったのだが、どうやら瞬が触れ回っていたようだ。その証拠に横で彼は含みのある笑顔を浮かべていた。
「出過ぎたことなんてないわ。それにしてもセンスがいいわね」
「いえ、そんな」
夫人の誉め言葉に恐縮していると、笑顔の瞬に肩を引き寄せられる。
「彼女は元フローリストなんですよ。腕もセンスも確かなんです」
「しゅ、瞬さん……」
場の趣旨を考えて派手にはせず、ころんとした大きな白いキクやアルストロメリア、グリーンもふんだんに使い優しい雰囲気に仕上げた。
ちゃんとしたアレンジをするのは久しぶりだったが、作業はとても楽しかった。やっぱり花と向き合うのが自分は好きだと実感した。
「お写真の横に飾っていただけたらと思いまして。それに田端さんの奥様もいらっしゃると伺ったので、よければお持ち帰りいただけたらなと……出過ぎた真似をしたかもしれません」
自分が作ったと言うつもりはなかったのだが、どうやら瞬が触れ回っていたようだ。その証拠に横で彼は含みのある笑顔を浮かべていた。
「出過ぎたことなんてないわ。それにしてもセンスがいいわね」
「いえ、そんな」
夫人の誉め言葉に恐縮していると、笑顔の瞬に肩を引き寄せられる。
「彼女は元フローリストなんですよ。腕もセンスも確かなんです」
「しゅ、瞬さん……」