エリート警視正は愛しい花と愛の証を二度と離さない
 でも今はふたりとも家族として共に進む未来しか見ていない。

 瞬は佳純の頬に手を伸ばし、愛おし気に撫でた。

「必ず幸せにする」

 ゆっくり彼の顔が近づいてくる。幸せな気持ちに満たされながら佳純は目を閉じた。

 愛してる。唇が重なる瞬間、最愛の人はそう呟いた。

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