エリート警視正は愛しい花と愛の証を二度と離さない
「ただいま。佳純、これ飾ってくれるか」

 大輝を片腕で抱いたまま差し出したのはピンクのスイートピー。

「かわいい……ありがとうございます」

 目を丸くしたあと佳純はふんわりと笑みを深めた。まるで花が綻ぶかのように。

 佳純のこの顔見たさに、自分はこれからも何でもない日に花を贈り続けるだろう。

(今年の秋は3人であのコスモスを見に出かけよう。きっと大輝も喜ぶ)

 黄色に輝く丘に思いを馳せながら、瞬は最愛の妻の頬にそっとキスを落とした。



END
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