別れた警視正パパに見つかって情熱愛に捕まりました
 瞬は再び身を屈めキスを落とす。今度は首筋に唇を這わせ鎖骨、そのまま胸へと。

「あ……」

 胸元で彼の唇が、舌が動いている。羞恥の中に快感を拾い上げ始めた佳純は彼の黒髪に手を伸ばした。

「ふ……ん、しゅんさ……」

 鼻にかかった甘えた声は自分じゃないみたいなのに、止められない。

 瞬は熱い息を吐きながら佳純の柔らかい太ももを撫で、やがて指先で敏感なところを刺激し始める。

「あっ、そんなところ……」

「大丈夫、全部俺に任せて」

 身体を強張らせる佳純の耳朶に唇を押し付けながら瞬は熱い息を吐く。

「は……あぁっ……!」

 彼に翻弄され高められた感覚が弾け、一気に脱力する。肩で息をする佳純をしばらく落ち着かせるように抱きしめた後、瞬は上半身を起こし佳純の膝に手をかけると熱い瞳で見下ろす。

「佳純、愛してる。俺を受け入れて」

「……はい」

 佳純は頷き、覆いかぶさってきた広い背中に手を伸ばし、必死で彼を受け入れるのだった。


 すべてが終わった後、ベッドの上で汗ばんだ身体を寄せ合う。

「佳純、俺の恋人になってくれてありがとう」

 耳ざわりのいい声が佳純の心に優しく染み入ってくる。
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