転生したガーデナーは、悪役令嬢の夢を見ない
第23話 第二王子と側妃
「……何故第二王子殿下がこちらに?」
「俺に連絡が来たからだ」
門番には、デリーを呼ぶように言いつけた筈なのだけど。
ちらりと第二王子の横にいる門番を見れば、体を小さくしている。
これは、無理を言われたわね。
でも、そこで言うことを聞いてしまうなんて、門番としては落第だわ。
「左様ですか。でも、私は第一王子殿下を呼ぶように、お願いしたのです。そして、彼はその職務を果たさなかったのか、果たせなかったのか。どちらかご存じですか?」
「何が違うんだ」
「全然違いますけど、違いが分からないなら、それが答えでしょうね」
敢えてあきれ顔を見せて、扇子でもう一人の門番を差す。
「そこのあなた、第一王子殿下をお呼びして。殿下からは、私がここに到着したら呼び出すよう言われているの。この意味、わかるわよね」
馬車の中からそう指示を出せば、その門番は走って王城の連絡係のいる場所まで向かう。
下手を打った門番は、私の言葉に顔を青くしていた。
そりゃそうよね。私がデリーを呼び出すのは、彼の指示だって言ったんだから。
つまり第一王子の命に背いたことになる。
「それで、第二王子殿下。わざわざ私が登城したことを確認されて、何がされたいのでしょうか」
「俺に連絡が来たからだ」
門番には、デリーを呼ぶように言いつけた筈なのだけど。
ちらりと第二王子の横にいる門番を見れば、体を小さくしている。
これは、無理を言われたわね。
でも、そこで言うことを聞いてしまうなんて、門番としては落第だわ。
「左様ですか。でも、私は第一王子殿下を呼ぶように、お願いしたのです。そして、彼はその職務を果たさなかったのか、果たせなかったのか。どちらかご存じですか?」
「何が違うんだ」
「全然違いますけど、違いが分からないなら、それが答えでしょうね」
敢えてあきれ顔を見せて、扇子でもう一人の門番を差す。
「そこのあなた、第一王子殿下をお呼びして。殿下からは、私がここに到着したら呼び出すよう言われているの。この意味、わかるわよね」
馬車の中からそう指示を出せば、その門番は走って王城の連絡係のいる場所まで向かう。
下手を打った門番は、私の言葉に顔を青くしていた。
そりゃそうよね。私がデリーを呼び出すのは、彼の指示だって言ったんだから。
つまり第一王子の命に背いたことになる。
「それで、第二王子殿下。わざわざ私が登城したことを確認されて、何がされたいのでしょうか」