転生したガーデナーは、悪役令嬢の夢を見ない
第27話 面倒な人物が増えたのですが
どうして気に入らない人間に、わざわざ寄ってくるんだろう。
少し離れた場所で、クレオメガ公爵令嬢とそのオトモダチがこちらを見ては、クスクスと笑っている。
理由は明白で、私が地図を開いて、各領地の出身の人間に話を聞いてまわっているからだ。
「なぁに、あれ」
「人に話しかけるにしても、もっとやりようがあるでしょうにねぇ」
「あらあら、皆さん。そんなこと言ってお可愛そうよ」
どれが誰の声かはよく分からないけど、最後のは多分クレオメガ公爵令嬢だ。
偉そうさが人一番強かったから。
彼女は、あの食後の喧嘩いらい、すっかり私を敵視している。
いえ、あれの前からか。そもそも私が第二王子に興味ないんだから、放置してくれればいいのにねぇ。
今は男子は騎士学実践の授業で、女子の私たちは空き時間。
なんでこんな空き時間ができるのかはよく分からないけど、ちょうど良いので、私は地図を広げて質問タイムにしているのだ。
とりあえず側妃派と中立派の女生徒を選んでいるので、嫌がられることもない。
そもそも側妃の息子である第一王子の婚約者だからね。
そんな人──って自分でいうのは嫌らしいけどさ──に、話しかけられて嫌がることはない。
「キュノさまぁ~!」
少し離れた場所で、クレオメガ公爵令嬢とそのオトモダチがこちらを見ては、クスクスと笑っている。
理由は明白で、私が地図を開いて、各領地の出身の人間に話を聞いてまわっているからだ。
「なぁに、あれ」
「人に話しかけるにしても、もっとやりようがあるでしょうにねぇ」
「あらあら、皆さん。そんなこと言ってお可愛そうよ」
どれが誰の声かはよく分からないけど、最後のは多分クレオメガ公爵令嬢だ。
偉そうさが人一番強かったから。
彼女は、あの食後の喧嘩いらい、すっかり私を敵視している。
いえ、あれの前からか。そもそも私が第二王子に興味ないんだから、放置してくれればいいのにねぇ。
今は男子は騎士学実践の授業で、女子の私たちは空き時間。
なんでこんな空き時間ができるのかはよく分からないけど、ちょうど良いので、私は地図を広げて質問タイムにしているのだ。
とりあえず側妃派と中立派の女生徒を選んでいるので、嫌がられることもない。
そもそも側妃の息子である第一王子の婚約者だからね。
そんな人──って自分でいうのは嫌らしいけどさ──に、話しかけられて嫌がることはない。
「キュノさまぁ~!」