転生したガーデナーは、悪役令嬢の夢を見ない
第15話 ドレスとパーティの計画
私が提案したクリノリンは、すっかりこの領内にいる貴族達に人気らしい。
我が領地は広いのと、王都まで距離があるので、ここで流行ったものが王都に届くには、社交シーズンを一巡させる必要があった。
だって、我が領地の貴族達、皆王都のパーティに参加するのを面倒がっているんだもの。
「このクリノリン、まずは側妃派の貴族に流行らせてはいかがでしょうか」
ジョニュア女史が力強くそう言う。
隣に座るお母さまは、優雅に扇子を揺らしながら笑っている。
「そうねぇ。ではこうしましょう。今度の収穫の祝いで、我が領地でパーティをします。そこには側妃派の貴族だけを呼びますので、お披露目はそこで」
「まぁ! 恒例の収穫祭、今年はそんなに大々的に?」
女史は目の色を変えた。
それはそうだろう。
領地で大きなパーティがあれば、依頼が増えるのだ。
今彼女の頭の中は、スタッフの体制作りで、大忙しだろう。
「そこで、我が領の貴族は、侍女も含めてドレスはクリノリン入りにするように作らせます」
「全員が広告塔ということですね、お母さま」
「その通りよ。特にメインの広告塔は私たち母娘と、その担当侍女フェデルとサクレね」
サクレはフェデルの母君で、お母さまの筆頭侍女だ。
「それとジョニュア女史、あなたもクリノリン入りのドレスで、会場入りなさってね」
「わたくしも、ですか?」
我が領地は広いのと、王都まで距離があるので、ここで流行ったものが王都に届くには、社交シーズンを一巡させる必要があった。
だって、我が領地の貴族達、皆王都のパーティに参加するのを面倒がっているんだもの。
「このクリノリン、まずは側妃派の貴族に流行らせてはいかがでしょうか」
ジョニュア女史が力強くそう言う。
隣に座るお母さまは、優雅に扇子を揺らしながら笑っている。
「そうねぇ。ではこうしましょう。今度の収穫の祝いで、我が領地でパーティをします。そこには側妃派の貴族だけを呼びますので、お披露目はそこで」
「まぁ! 恒例の収穫祭、今年はそんなに大々的に?」
女史は目の色を変えた。
それはそうだろう。
領地で大きなパーティがあれば、依頼が増えるのだ。
今彼女の頭の中は、スタッフの体制作りで、大忙しだろう。
「そこで、我が領の貴族は、侍女も含めてドレスはクリノリン入りにするように作らせます」
「全員が広告塔ということですね、お母さま」
「その通りよ。特にメインの広告塔は私たち母娘と、その担当侍女フェデルとサクレね」
サクレはフェデルの母君で、お母さまの筆頭侍女だ。
「それとジョニュア女史、あなたもクリノリン入りのドレスで、会場入りなさってね」
「わたくしも、ですか?」