転生したガーデナーは、悪役令嬢の夢を見ない
家にあった本が三分の二くらいを占めているけれど、それでも三分の一は読んだことがない本だ。
特に虫に関する本が充実しているのが嬉しい。
農業と虫は切っても切り離せないからね。
「すみません、こちらの本の貸し出し冊数制限ってありますか?」
「冊数制限はございません。寮までの配送サービスもしておりますので、どうぞ思う存分お読みください。その代わり、貸出期間は一週間となっておりますので、無理のないように」
「ありがとうございます」
司書の先生はとても優しく、穏やかな女性だ。
お顔に見覚えがあると思って思いだしてみると、側妃派の貴族の三女だった方だと気付く。なるほど、こういう場所での仕事があるのか。
女性の働く場所、前世に比べたら格段に少ないけれど、今後もっと増えていくと良い、なんて思ってしまう。
「読みたい本、あのワゴンに載せておこうか。手伝うよ」
「ありがとうデリー。じゃぁお願いしても良いかしら」
ウェスタ兄さまは、図書館に来る途中で、剣の先生に捕まっていた。我が家の男性陣の強さは有名だものね。
学校内は、第一、第二王子とその婚約者がいることで、これまで以上に警備が強化されているらしいので、とりあえずは安心という感じだ。
まぁさっきみたいに、生徒同士のってなると、どうにもならないけど。
「それにしても、なんで急に第二王子が私に声かけてきたのかなぁ」
特に虫に関する本が充実しているのが嬉しい。
農業と虫は切っても切り離せないからね。
「すみません、こちらの本の貸し出し冊数制限ってありますか?」
「冊数制限はございません。寮までの配送サービスもしておりますので、どうぞ思う存分お読みください。その代わり、貸出期間は一週間となっておりますので、無理のないように」
「ありがとうございます」
司書の先生はとても優しく、穏やかな女性だ。
お顔に見覚えがあると思って思いだしてみると、側妃派の貴族の三女だった方だと気付く。なるほど、こういう場所での仕事があるのか。
女性の働く場所、前世に比べたら格段に少ないけれど、今後もっと増えていくと良い、なんて思ってしまう。
「読みたい本、あのワゴンに載せておこうか。手伝うよ」
「ありがとうデリー。じゃぁお願いしても良いかしら」
ウェスタ兄さまは、図書館に来る途中で、剣の先生に捕まっていた。我が家の男性陣の強さは有名だものね。
学校内は、第一、第二王子とその婚約者がいることで、これまで以上に警備が強化されているらしいので、とりあえずは安心という感じだ。
まぁさっきみたいに、生徒同士のってなると、どうにもならないけど。
「それにしても、なんで急に第二王子が私に声かけてきたのかなぁ」