好きを教えて、生意気なきみ
「学生手帳出してください」
「ああ、はいはい」
出された学生手帳は、3年生のものとは思えないくらい綺麗。
名前は…『森本 尚』。
「よく図書室来るんですか?」
貸し出しカードに名前を書きながら先輩に聞く。
「ううん、前の学校のときはよく行ってたんだけど、こっちに来てからは今日が初めて」
『前の学校』?
転校生なのか…。
「はい、どうぞ~」
「ありがとう」
本を渡して先輩が受け取った。
帰ると思いきや、図書室の椅子に座って本を読み始めた。
「文化祭回らないんですか?」
思わず先輩に聞いた。
先輩がにこにことあたしを見た。
「うーん、転校したばっかで友達いなくてさ…。一人で回るのもつまらないからこうやって図書室来たんだ」
なるほど…。
たしかに転校したばっかりで文化祭っていうのもなかなかきつい話だ…。
「良ければ一緒に回ります?」
「え?」
「あたしも友達いなくなっちゃって一人なんですよ~」
そう言ってから、静止するあたし。
ちょっと待って、初対面の女の後輩と文化祭回るってありえなくない!?
弥玖に雰囲気似てるからつい親近感感じて声かけちゃったけど、変な女すぎるよ~…!
先輩もさっきまでのにこにこした顔から一転、ちょっと困り顔。
でも、少ししてまたさっきの笑顔に戻った。
「いいよ、回ろうか」
いいの!?
「無理させてませんか…?」
「全然。むしろありがとう」
絶対遠慮してくれてるよね~…。
でも今更やっぱいいですなんて言えないので、2人で回ることになった。
「ああ、はいはい」
出された学生手帳は、3年生のものとは思えないくらい綺麗。
名前は…『森本 尚』。
「よく図書室来るんですか?」
貸し出しカードに名前を書きながら先輩に聞く。
「ううん、前の学校のときはよく行ってたんだけど、こっちに来てからは今日が初めて」
『前の学校』?
転校生なのか…。
「はい、どうぞ~」
「ありがとう」
本を渡して先輩が受け取った。
帰ると思いきや、図書室の椅子に座って本を読み始めた。
「文化祭回らないんですか?」
思わず先輩に聞いた。
先輩がにこにことあたしを見た。
「うーん、転校したばっかで友達いなくてさ…。一人で回るのもつまらないからこうやって図書室来たんだ」
なるほど…。
たしかに転校したばっかりで文化祭っていうのもなかなかきつい話だ…。
「良ければ一緒に回ります?」
「え?」
「あたしも友達いなくなっちゃって一人なんですよ~」
そう言ってから、静止するあたし。
ちょっと待って、初対面の女の後輩と文化祭回るってありえなくない!?
弥玖に雰囲気似てるからつい親近感感じて声かけちゃったけど、変な女すぎるよ~…!
先輩もさっきまでのにこにこした顔から一転、ちょっと困り顔。
でも、少ししてまたさっきの笑顔に戻った。
「いいよ、回ろうか」
いいの!?
「無理させてませんか…?」
「全然。むしろありがとう」
絶対遠慮してくれてるよね~…。
でも今更やっぱいいですなんて言えないので、2人で回ることになった。