好きを教えて、生意気なきみ
「陽鞠は結局のところ弥玖以外に関心ないじゃん。それが見透かされたんじゃない?」
「そうかも~」
「あんたはさ、弥玖とは付き合いたいとか思ってるの?」
「いやー、それは違うような…」
なんだろうね。
とにかく弥玖はあたしにとっての王子様なの。
そんなある日、大事件が起きた。
新しいクラスにも少し馴染んできた4月の中旬、今日はおばあちゃんの家で弥玖たちと一緒にご飯。
「新しいクラスどう?」
弥玖があたしと風里にニコニコと聞いてくる。
「ん~別に? 普通」
風里はちょこっと反抗期。
「あたしも特に変わらないかな~。仲良い子とも同じクラスになったし」
「へ~、良かったね」
そう言いながらご飯をもぐもぐと食べる弥玖。
ご飯を食べる姿も素敵~。
なんて思ってたら、弥玖が「そういえば」とご飯を食べる手を止めてあたしのお母さんを見た。
「杏光ちゃんの会社って今年も新卒募集する?」
杏光っていうのはうちのお母さんの名前。
お母さんはカメラマンの養成所とかカメラマンを雇う事務所の社長をやってる。
「なんで? 弥玖興味あるの?」
「いや、俺じゃなくて彼女が今年就活なんだけど、杏光ちゃんの会社に興味あるんだって」
…!?
まって、今とんでもない単語が聞こえた気が…。
『彼女』…?
「そうかも~」
「あんたはさ、弥玖とは付き合いたいとか思ってるの?」
「いやー、それは違うような…」
なんだろうね。
とにかく弥玖はあたしにとっての王子様なの。
そんなある日、大事件が起きた。
新しいクラスにも少し馴染んできた4月の中旬、今日はおばあちゃんの家で弥玖たちと一緒にご飯。
「新しいクラスどう?」
弥玖があたしと風里にニコニコと聞いてくる。
「ん~別に? 普通」
風里はちょこっと反抗期。
「あたしも特に変わらないかな~。仲良い子とも同じクラスになったし」
「へ~、良かったね」
そう言いながらご飯をもぐもぐと食べる弥玖。
ご飯を食べる姿も素敵~。
なんて思ってたら、弥玖が「そういえば」とご飯を食べる手を止めてあたしのお母さんを見た。
「杏光ちゃんの会社って今年も新卒募集する?」
杏光っていうのはうちのお母さんの名前。
お母さんはカメラマンの養成所とかカメラマンを雇う事務所の社長をやってる。
「なんで? 弥玖興味あるの?」
「いや、俺じゃなくて彼女が今年就活なんだけど、杏光ちゃんの会社に興味あるんだって」
…!?
まって、今とんでもない単語が聞こえた気が…。
『彼女』…?