好きを教えて、生意気なきみ
それからも渚とポンポンやり取りをして、結局2時間くらい経ったかな?



気づいたら茜の方が先に電話が終わってた。



「ずっと誰とやり取りしてんの?」

「…内緒」

「絶対渚じゃん…」



そうだけど…。



だって茜に言ったらまた冷やかされるじゃん!



もうそう簡単に恋に落ちるのはやめたのに!



「もし渚から告られたりしたらどうするの?」

「ええ!? ないよ」

「たとえ話じゃん」

「え~…?」



頭の中で渚と付き合うのを想像する。



デートしたり、き、キスしたり…?



なんか…恥ずかしい!



「顔赤いよ」

「いやいや…」

「陽鞠が男関係でそんな反応すんの珍しいね」



そうかも…。



だって渚なんてあまりにも今までの彼氏と違いすぎるし…。



っていうかそんな簡単に人のこと恋愛対象として見るの辞めたからじゃん!?



失礼だしね…?



それから残り2日も修学旅行を楽しんだ。



最終日の夜は茜も彼氏と電話せずにあたしと遊んでくれて。



楽しい修学旅行だった!
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