好きを教えて、生意気なきみ
「ただいま~!」
「おかえりー、楽しかった?」
久しぶりの家。
4日も家を空けることがないから、なんだかとっても懐かしく思えた。
おみやげたくさん!
「はい、これはお母さんので、こっちがパパね。あ、風里にはこれ買ってきたよ」
そう言って家族におみやげを渡していく。
それからこの人にも…。
「はい、おみやげ!」
「ありがと」
修学旅行明け、金曜日の図書委員。
渚に満面の笑みで首里城のミニチュアの置物を渡すあたし。
「センスねえな」
「あたしも同じの買ったからあたしとお揃いだもんね」
「司書室に飾っとくわ」
「家に飾ってよ!」
なんてやり取りはいつものこと。
今日も図書委員は楽しいです。
それから、図書室に遊びに来た尚先輩にはシーサーのキーホルダーをあげた。
黙ってニコニコしたままそれを受け取った先輩からは、やっぱり『センスないな』という気持ちが読み取れる。
先輩は「ありがと、カバンにつけるね」と言ってくれた。
「無理にしなくていいですよ…」
「気持ちがうれしいからね」
そうだよね!
気持ちが重要!
そのまま先輩は帰って行った。
「あーあ、かわいそうに」
渚が先輩の後ろ姿を見て言う。
「なにが?」
「後輩の気持ちを無碍にできなかった先輩の末路が…」
「渚もちゃんと家に飾るんだよ」
「嫌だよ…」
でもそう言いながらちゃんとカバンにしまってくれた。
まあ家帰ってから押し入れにしまわれちゃうかもだけど…。
司書室に置きっぱなしにされなかっただけよしとしよう。
っていうか、もう少しで1学期の図書委員も終わりなんだよね…。
あたしは2学期も続けるつもりでいるけど、渚はどうかな…。
「渚?」
「なんだよ」
「…なんでもない」
なんか聞くのが怖いな。
2学期はやるつもりないなんて言われたら結構ショックかも。
あたし的には楽しくやってたつもりだから…。
それから今日の図書委員も終えて、いつも通り渚と一緒に帰る。
ちらちらと渚の顔を伺ってみるけど、なんで!? 聞き出せない…。
「おかえりー、楽しかった?」
久しぶりの家。
4日も家を空けることがないから、なんだかとっても懐かしく思えた。
おみやげたくさん!
「はい、これはお母さんので、こっちがパパね。あ、風里にはこれ買ってきたよ」
そう言って家族におみやげを渡していく。
それからこの人にも…。
「はい、おみやげ!」
「ありがと」
修学旅行明け、金曜日の図書委員。
渚に満面の笑みで首里城のミニチュアの置物を渡すあたし。
「センスねえな」
「あたしも同じの買ったからあたしとお揃いだもんね」
「司書室に飾っとくわ」
「家に飾ってよ!」
なんてやり取りはいつものこと。
今日も図書委員は楽しいです。
それから、図書室に遊びに来た尚先輩にはシーサーのキーホルダーをあげた。
黙ってニコニコしたままそれを受け取った先輩からは、やっぱり『センスないな』という気持ちが読み取れる。
先輩は「ありがと、カバンにつけるね」と言ってくれた。
「無理にしなくていいですよ…」
「気持ちがうれしいからね」
そうだよね!
気持ちが重要!
そのまま先輩は帰って行った。
「あーあ、かわいそうに」
渚が先輩の後ろ姿を見て言う。
「なにが?」
「後輩の気持ちを無碍にできなかった先輩の末路が…」
「渚もちゃんと家に飾るんだよ」
「嫌だよ…」
でもそう言いながらちゃんとカバンにしまってくれた。
まあ家帰ってから押し入れにしまわれちゃうかもだけど…。
司書室に置きっぱなしにされなかっただけよしとしよう。
っていうか、もう少しで1学期の図書委員も終わりなんだよね…。
あたしは2学期も続けるつもりでいるけど、渚はどうかな…。
「渚?」
「なんだよ」
「…なんでもない」
なんか聞くのが怖いな。
2学期はやるつもりないなんて言われたら結構ショックかも。
あたし的には楽しくやってたつもりだから…。
それから今日の図書委員も終えて、いつも通り渚と一緒に帰る。
ちらちらと渚の顔を伺ってみるけど、なんで!? 聞き出せない…。