好きを教えて、生意気なきみ
「陽鞠だよー。お届けものに来ましたー」
≪ありがと~≫
そして玄関先に玖麗ちゃんが出てくる。
「いつもありがとう~。今ちょうどお客さんが来てるんだけどね、よければ上がって」
「ありがと!」
そう言って遠慮なく家に入る。
ゆったりとした、広くて綺麗な家。
「お客さんって?」
「あ、あのね、弥玖の…」
玖麗ちゃんがそこまで言ったとき、リビングから弥玖が出てきた。
「お、陽鞠じゃん~」
「弥玖~! 修学旅行のお土産持ってきたよ」
「ありがと」
そのとき…。
弥玖の後ろから、ちょこんと人影が見えた。
えっ…。
「あ、ちとせ、この子、いとこの陽鞠」
ちとせと呼ばれたその女の子。
長い黒髪が綺麗な、色白の美少女…。
「弥玖くんの彼女のちとせです」
そう言って、あたしにぺこっとお辞儀した。
彼女…。
呆然と立ち尽くすあたし。
これが、弥玖の彼女…。
ど、どうしよう…。
どう立ち回っていいか分からなくなったあたしは、「そういえば用事思い出した!」と言って、タッパーを玖麗ちゃんに押し付けて、逃げるようにして弥玖の家を出た。
弥玖の彼女…。
ぼーっとさっきの光景を思い出す。
彼女…めちゃくちゃかわいかったな…。
あ、お酒持って帰ってきちゃった…。
手に持ったままのお酒を見つめた。
飲んじゃおうかな…。
そのとき、あたしのスマホに通知が鳴った。
見ると渚から。
≪ありがと~≫
そして玄関先に玖麗ちゃんが出てくる。
「いつもありがとう~。今ちょうどお客さんが来てるんだけどね、よければ上がって」
「ありがと!」
そう言って遠慮なく家に入る。
ゆったりとした、広くて綺麗な家。
「お客さんって?」
「あ、あのね、弥玖の…」
玖麗ちゃんがそこまで言ったとき、リビングから弥玖が出てきた。
「お、陽鞠じゃん~」
「弥玖~! 修学旅行のお土産持ってきたよ」
「ありがと」
そのとき…。
弥玖の後ろから、ちょこんと人影が見えた。
えっ…。
「あ、ちとせ、この子、いとこの陽鞠」
ちとせと呼ばれたその女の子。
長い黒髪が綺麗な、色白の美少女…。
「弥玖くんの彼女のちとせです」
そう言って、あたしにぺこっとお辞儀した。
彼女…。
呆然と立ち尽くすあたし。
これが、弥玖の彼女…。
ど、どうしよう…。
どう立ち回っていいか分からなくなったあたしは、「そういえば用事思い出した!」と言って、タッパーを玖麗ちゃんに押し付けて、逃げるようにして弥玖の家を出た。
弥玖の彼女…。
ぼーっとさっきの光景を思い出す。
彼女…めちゃくちゃかわいかったな…。
あ、お酒持って帰ってきちゃった…。
手に持ったままのお酒を見つめた。
飲んじゃおうかな…。
そのとき、あたしのスマホに通知が鳴った。
見ると渚から。