好きを教えて、生意気なきみ
渚にキスした。



…って、え!?



あたし、今なにした!?



バッと渚のブランコを持っていた手を離す。



ガコン、と渚のブランコが揺れた。



一気に酔いが覚めるのを感じる。



「えー…っと…」



あたしはブランコから立ち上がって、そろりそろりと渚から距離を取る。



「じゃあ、また!」



そう言ってダッシュで公園から逃げた。



渚がどんな表情をしていたかは覚えてなくて。



あたし何やってんの!?



あれ!? あたし、渚のこと…好きなのか!?



違うよね!?



これはあれ、いつもの病気だ…。



無理に自分を納得させて、そのまま走って家まで帰った。



茜、あたし、本気でピンチかも!
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