好きを教えて、生意気なきみ
だけど風里とはなんか仲良くなったみたい。



「渚くん、そのウェア超かっこいいね」

「だろ~? 機能性とかも超いいの!」



なんかかわいいな…。



そして、夜ご飯はみんなで。



料理人のパパが作ってくれたクリスマスディナー!



超豪華!



「あ、お父さん、お酒注ぎます…」

「あ、ありがと~…」



渚とパパはやっぱり気まずそうだ。



なんかもうあたしは面白くなってきた。



「パパ! もっと渚と仲良くしてよ!」

「してるつもりだよー…。あ、渚くん、その時計かっこいいね…」

「ありがとうございます…」



まあいいか…。



パパはあたしのことを溺愛してるから娘の彼氏っていうのも寂しいみたいだ。



あたしが過去何人も付き合ってきてるのをパパは知らないから…。



夜ご飯を食べて、お風呂に入って。



部屋は渚と2人部屋が良かったけど、親からダメだと言われてしまった。



ちとせちゃんと2人部屋。



渚は、弥玖と風里と同じ部屋だ。



ベッドに入りながら、ちとせちゃんとおしゃべり。



だんだんとちとせちゃんがウトウトしてきて、眠ってしまった。



時間は23時55分。



あと5分でクリスマスだ。



あたしももう寝ようっと…。



電気を消して、ウトウトしかけたところで、枕元のスマホが鳴った。



ぱっと目が覚めるあたし。



スマホを見ると、渚から電話だ…。



「もしもし…?」



小さい声で電話に出る。



≪今部屋から出られるか?≫

「えっ?」

≪部屋の外にいる≫



渚と内緒のデートだ!
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