【短編】甘くて濃厚なkiss
「メリー、クリスマーーース!!」
パンッパンッ、とクラッカーが鳴り、
ジュースを乾杯をする。
久山輝樹は、あたしの斜め前。
テーブルには、クリスマス定番の食べ物が並べられている。
どれも食欲をそそるけど、でも、
アイツが目の前にいると思うと、なかなか集中できない。
今日ここに集まったのは、あたしを入れて8人。
その内女子はあたしを入れて4人。
男子も4人。
他の子が、アイツの両隣に座っている。
そのせいで、どうしてもそっちに目がいってしまう。
「輝樹君は、どんな子がタイプ?」
とか、
久山輝樹に触れられる度に、ヤキモチ焼いてしまう。