【短編】甘くて濃厚なkiss

あたしは、なにも言えない。

彼女じゃないし。


でも、見るのは嫌だよ。




パーティーも、最高潮に達した頃、一人の女子が、

久山輝樹にある質問をした。


「ねぇ、輝樹君は好きな子いるの??」

それ、聞いちゃう?

いや、気になるけどさぁ……



なんて言うんだろう。



「あぁ、いるよ」



それを聞いたときはもう、

飛び出していた。


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