【短編】甘くて濃厚なkiss
「じゃぁ、紹介しよっか?」
「いい。美沙の紹介する男、ろくな人いないし」
「なにそれ!人が親切に言ってんのに!!」
「あんたの親切は当てになんな――――」
ドンッ!!
「いっ……!!ったぁ」
あたしがぶつかったのは、
背が高くて、耳にかかるくらいの茶髪で。
なんでも見抜くような、透き通った鋭い目。
「突っ立ってんじぇねーよ」
ソイツはそう言って、去っていった。
「留奈大丈夫?」
「誰アイツ??同じ制服だから、同じ学校??何年??」
「留奈知らないの?1学期に転校してきた、久山輝樹君。カッコイイって、結構有名だよ??」
「そうだっけ……」