爽やかヤンキーは恋をする

はぁ⁈ヤンキーがいるなんて聞いてない!

俺は今日から華の高校生!..のはずだったんだけど・・・

俺は受験に合格して高校生が憧れる高校ランキングー位に入学する予定だったんだけど、その高校の理事長殴っちゃって(あいつが悪いんだからね!) 国内でも最底辺の高校に通うことになった・・幼馴染と。

まぁ冬姫と同じ高校ならいっか!俺は前向きに考え入学式を迎える。

・・・案の定ヤンキーなので真面目に入学式を受ける人はいない・・前の男の人はタバコ吸ってる?!横は…え?!お酒?しかもビール・。

まだ高校生始まったばっかだよね?!まあ、こんなことで驚いていたらこの先どうなるか分からないので一旦置いとく。

冬姫はどこだろ?冬姫は頭がすごくいいのに、会いたい人がいるからここの高校入ったんだって!素敵だよね〜!しかも、冬姫は空手・柔道・剣道全部で全国一位とってるの。憧れる!

冬ちゃんの会いたい人は、俺たちのもう一人の幼馴染だ。そんなことを考えていたら入学式が終わった。冬ちゃんと俺は、おんなじクラスだった。多分先生が配慮してくれたんだと思う。

「夏〜。おんなじクラスだね!」

「あ、!冬ちゃん!そうだね。やったね!」

そうな感じで喜びを分かち合っていたら…

「おい。ちび、じゃまだ」

こ、怖いお兄さんに怒られてしまった…!

「ご、ごめんなさい…」

怖いので早くこの場から離れたかった。冬ちゃん大丈夫かな?振り返って見てみると

「何あいつ。偉そうに!同い年のくせにチビですって⁈許さん。次会ったら技決めてやる。」

…うん。大丈夫そう

「あ、!夏、あんなやつ気にしなくていいんだからね!

「うん」

そうだよ。あんなやつ気にしなくていいの!俺たちは一生関わることなんてないから!

そ、そうだよ。俺は冬ちゃんといられればいいの。自分に言い聞かせ教室に入る。

教室の中は荒れていて、壁には落書き、机に座ってた、タバコとかお酒?を飲んだりしている。これはもう校則云々よりも法律が…。

でも、ここでは当たり前みたい。ここの一番強い人が警察のお偉いさんと知り合いみたいで、迂闊に手を出さないらしい。

「な、夏…。私ここで上手くできる気がしない…」

冬ちゃんがここまでなるなんて相当なんだな…

「冬ちゃん!大丈夫。あっくん見つかれば元気になるよ!」

途端に冬ちゃんの顔が赤くなる。可愛いなぁ。あっくん、羨ましい…じゃなくて、よかったね。こんなにいい子から好かれて

「ななな、夏〜。べ、別にあっくんがす、す好きって事じゃないからね!」

焦っているところも可愛いなぁ。

「はいはい。わかったよ」

「絶対わかってないぃ」

そんなことを言い合っていた。幸せだなぁ。ずっと続けばいいのにー
< 3 / 9 >

この作品をシェア

pagetop