爽やかヤンキーは恋をする
「あ、あっくん?!」

俺がそう呼びかけるとあっくんはゆっくりとこちらを向いて目を見開いた。

「夏紀?!どうしてこんなところにいるんだ?!」

「こっちのセリフだよ!なんでこんなところにあっくんが?!」

俺は興奮し(変な意味じゃないよ!)大きな声を出してしまった。ん?周りから変な視線が…・!

「天王寺さんって女嫌いだよな・・・?!」

え?あっくんって女嫌いなの?!

「あの女誰?…・・暁様に似合わない…・・」

アレッ?女の子を敵に回しちゃった?!

「あ、あっくん!どうゆうこと⁈あっくんってあの、ちっちゃくて、可愛くて、弱くて、なんか…こう…可愛かったよね?!」

そう。数年前まで俺とおんなじか、ちょっと低いかくらいの身長で、しかも弱くて・・・こんなにムキムキじゃなかったのに!

「な、夏紀!俺今、遊蘭ってとこで副総長やらせてもらってんのよ」

ヒソっと教えてくれた。え?え~?!あっくんヤンキーになったの?!あまりのイメージとの違いに頭が追いつかない・・・!あんな弱弱だったあっくん・

「う、うう〜」

そういえばとあっくんが言う

「冬姫は?」

そうだった…・・!この2人6年くらい両片思いなんだった・・!告ればいいのにー!

「冬ちゃんは委員会で学校だよ」

あっくんが目を見開いた
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