最強少女は男装幹部
 それから、私は何故か怯えられたり、喧嘩を売られる。

リンは後ろ指を指され、嘲笑の視線を浴びていた。

 どうやら不良という生命体は、他人を見下したり嫉妬せずにはいられないらしい。

猿以下、、、と言っては可哀想だが、沸点がとても低いのだ。

 私も漏れなく例外ではないのだが、こう見ると酷いもんだと思う。

日中から酒飲んで騒ぐ高校生は、一般常識に当てはまらない。

 
 しかし、そんな問題児ども以外に聞く当てはない。

ここで聞くしかないのだ。このゴミ溜めで。

 
 そろそろ疲れてきたし、隣のリンも泣きそうになっている。

帰りたいな〜、と思っていたところ、また新しい訪問者が来た。

 「おい、俺と勝負しろ」

 第一印象は大柄で金髪の、ガラの悪い馬鹿。

また勝負するのか、とげんなりしてしまう。

 「またぁ?もう飽きた。早く副総長の噂ちょうだいよ〜。嘘でも良いからさ〜」

 「えっ、、あ、嘘じゃない情報をくれた方がこちらとしては有り難くて、、、あっすみません。僕なんかがしゃしゃり出て、、、」
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