最強少女は男装幹部〜最強幹部たちからの溺愛〜
小さく返事を返すと、義母は満足したように一つ、頷く。
もうそろそろ満足したのだろうか。
顔を恐る恐る上げ、床に視線を落とす。
好きなだけコケにすればいい。
いつか、復讐してやる。
本当にできるかわからない、見せかけの決意を固める。
今でさえ怯んでいるというのに、私がコイツを殺せる?
また今日みたいになって終わりじゃないの?
自分を過信しているのではないか、と不安になってきた頃。
義母が話を切り出した。
「誠司さんが、あなたに学校を選んで欲しいと。拒否権はないわ。
さっさと転校先を決めてちょうだい。長居はしたくないの。」
そう捲し立てる義母。
『転校』という言葉に、頭が真っ白になる。
父は、私が不登校なことに不満を抱いているのだろう。
変更の選択肢を与えるが、学校には行け。ということだろうか。
まさかの急展開に、頭が処理し切れない。