最強幹部のアカネくん、実は女の子
とある病と古いままの思考回路

とある総長は冷酷無慈悲

 アカネside

 あれから倉庫に出向くことが増えた。

というのも、百鬼夜行の連中は私たちを認めてくれたのだ。

 シズルが下っ端達をまとめ上げ、ジンこそが総長にふさわしいと説いた。

自分のような良識的な人間は、異才で頭足らずな人を支える方が性に合っていると。

 そのおかげで仲間割れはなくなり、総長は皆の中で『異才で頭足らずな人』となった。

そしてシズルは、自分の立ち位置を固定できた。多分、自己肯定感が上がったのだろう。


 まあ、それで総長と副総長の厄介ごとがなくなったのはいいことだ。

しかも、無事ジンとシズル両方の信頼を得る事にも成功した。

危ない橋を渡った分、報酬は美味い。


 倉庫にも気兼ねなく入れるようになったので、下っ端達に付け入ることが、、、

、、、あれ?

 ここでふと、あることに気がつく。

 もしかして、私は余計なことをしてしまったのかもしれない。

 、、、そうだよ!よく考えたらなんで仲間割れ止めちゃったんだろ!?
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