最強少女は男装幹部
 「え、ジンってゴキ無理なの?リンがイケるのも意外だけど」

 「僕はボロ屋に住んでるからね。耐性ついちゃったよ。というか、総長ってそんな反応もできたんですね。なんか、びっくりしました。」

 無事に椅子から降りたと同時に、二人が駆け寄ってくる。

今はそっとして置いて欲しい、、、という思いとは裏腹に、二人は興味津々のようだ。

アカネなんか揶揄する気満々だ。

 目を爛々とさせてこちらをみる二人に、思わず目を逸らしてしまう。


 「えっと、、、俺は実はゴキブリ恐怖症でな」

 「でも前自分で言ってませんでしたっけ?虫はなんでもいけるって」

 リンに痛いところを突かれ、ゔっと呻き声を出してしまう。


 以前、格好いいアピールをしてしまったことがある。

多分、その時に言ったのだろう。

 「ゴキブリも触れるって言ってたよな。なぁ?ジン」

 面白そうにしながら、アカネが聞いてくる。

 鎌を掛けられているのかも知れないが、本当かも知れない。

苦悩の結果、出した答えは、、、
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