最強少女は男装幹部

　そんな七海 刃に憧れなんか、抱かないだろう。普通。

　「俺は、、、お前らが憧れてた様な人間じゃないし、今までのは取り繕っていたキャラでな、、、」

　「いや、だからと言ってお前を嫌うって事にはならないだろ。まず、別に中身が別物だとしてもいいじゃんか」

　「そうですよ。僕も新しい総長の一面が見れて嬉しいです。皆んなも『可愛い』ってギャップ萌えしてくれますよ。」

　「ギャップ萌え、、、？でも、皆んなに言ったら嫌われちゃう、、、」


　二人は気に入ってくれている様だが、他は違う。

カズキもシズルも他のやつも、本当の俺を見てきっと落胆する。

　そう思い弱音を吐くと、アカネが俺に早口でまくしたてる。


　「別にそれで嫌われたってどうって事ないだろ。なあリン。シズルの時、お前はシズルを嫌いになったか？」

　「ううん。逆に話してくれて良かったって感じ。心が軽くなったならそれで良かったし。」

　「シズルの時、、、？」