最強少女は男装幹部
 もしもみんなに嫌われても、この二人は嫌わないでいてくれると思うと、安心できた。

確かに、今まで困っていた。

 人前で格好つけるのに、少し疲れてきていたのだ。

好きなものは食べれないし、自由に行動ができない。


 目つきが生まれながら悪いせいで、『常に睨まれている』と言われるのも悲しかった。

『目があったら殺される』などという噂も立ち、下っ端達に近づけなくなってしまった。

 そのせいで以前の仲間割れが起きたのだとしたら、俺が悪かったと思っていた。

でも、どうやって謝れば良いのかわからなかった。

 
 謝る為に偽るのをやめたら、みんなが離れていく。でも、中途半端に謝るのも失礼な気がしていた。

シズル一人に謝せるのは、違う気がした。

 でも、やっと謝れるかも知れない。


 「、、、俺、皆んなに言うことにする。皆の為に」

 「そこは自分の為にでもいいんだぞ」

 「、、、そうだな。自分の為に。」

 俺は、俺らしくやろう。
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