最強少女は男装幹部
 それぞれが自己責任で選択し、進んでいる。

なのにも関わらず、私はずっと母のせいにしている。

 母のせい。環境のせい。周りのせい。

何度言えば気がすむのだろう。

 そんな言葉を並べたところで、自分が得をするとは思えない。

リンなんかよりも、ずっとずっと臆病だ。

自分に目を向けることを恐れ、なんでもかんでも周りのせいにする。


 やっと、そんな初歩的なことに気がついた。

 周りのせいじゃない。私が自分で選択した。

確かに、唯一の存在の母が死んで、現実を恨んだ。

確かに、中学校でいじめられて、辛かった。

確かに、私が全て悪かったとは思わない。


 だからと言って、他人のせいにするのは違うのではないか。

私が選んだ道の、私が後悔した道の、責任を取らないといけないのは私だ。

 周りの成長で気がついた。自分の真の醜さと、愚かさに。
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