最強少女は男装幹部
 罪深き自我を、消し去ってしまいたい。

気力もなくなり、眠って逃げる日常。

 リンの気持ちがわかった。確かに、夢の中は安全だ。


 今更こんなとことで自殺願望が湧くのならば、もっと先に死んでおけばよかった。

不幸の絶頂。母が死んだその時に、私も後を追いかければよかった。

 ならばまだ綺麗で罪のない状態で死ねた。母を原因にすることができた。


 自分のことしか考えない、反吐がでる様な気持ち悪い人間。

それはまさしく、私の為にある称賛だ。

 死んで詫びるなんて、甘い考えだとわかっている。

私の様に最低な人間は、生きて自己嫌悪に追われながら生き続ける方がよっぽど苦しくて、お似合いなことなど分かりきっている。

 死にたいのも、自己嫌悪の海から抜け出したいから。

最後まで自分のことしか考えないなんて、哀れな人。


 贖罪なんか出来ない。できる器じゃない。

懺悔でも庇いきれない、可哀想で怒りが湧くような人間。

馬鹿で愚かで哀しくて恐ろしい罪人。

 ソシオパスとか、精神障害とか、そんな保険すら効きそうにはない。
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