最強少女は男装幹部
 ここで風邪を引かれたり、警察に通報されても困る。

彼は今制服を着ているし、彼の保護者が呼び出されるのは間違いないだろう。

 しょうがない。家に連れてこよう___


 家までなんとか運び出し、ソファの上に置いておく。

女だとバレても今更どうでも良い気はするが、一応それっぽいものは隠しておこう。

といっても、下着ぐらいしかないのだが。


 下着を隠しながら、飯でも作ってやろうかな、と思いつく。

まともに料理などした事はないが、まあなんとかなるだろう。実験は得意だ。

 あらかた隠し終わった後、早速台所に着く。


 この台所を使うのは、興味本位でチョコケーキを作った時以来かもしれない。

あの時は外は焦げ焦げ中は生焼けの最悪状態だったが、今度は大丈夫だろう。

 そう思いながら、ネットで手早く『おかゆ 作り方』と検索をかける。

 おかゆくらいなら大丈夫だろう。指示通りやれば問題ないし。
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