最強少女は男装幹部
 だいぶ丸くなっているな、と思いながら、カズキを観察する。

 いただきます、と小さく言い、おかゆを食べ始めた。

こう見ると可愛いような気もする。寝起きはリンみたいに大人しくて、、、

 「まっず。お前天才だよ。」

 「うわ、いつも通りに戻りやがった。」


 おかゆを口に含んだ瞬間に、いつもの口調に戻るカズキ。

今まで大人しかったくせに、急に本性が起きやがった。

 コイツに可愛さを求めるんじゃなかった。お陰でガッカリしてしまった。


 「というか、なんで俺お前に拾われてんの?」

 口をモグモグさせながら、カズキが私に聞いて来る。

 飲み込んでから言えよ。汚い。

心の中で悪態をつきながら、事情を説明する。といっても、私も何が何だかわかっていないが。

 「公園でお前が倒れてたのを見た。連れて来た。俺は命の恩人ってこと。」

 「あざまーす」

 
 相変わらずの適当さで返事を返して来るカズキ。

いつもと違うのは、腫れて痛々しく痕ができている顔だけだ。

そろそろ、説明して貰わなければ私もどうしたら良いかわからない。
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