最強少女は男装幹部
 その返事に安心すると共に、嬉しく思った。

皆が、私に協力してくれる。それが心強かった。独りじゃないと思えた。

 カズキと美術室で話せたお陰で、少しずつ前向きになれている。

いつまでも落ちぶれていては、いけない気がしたのだ。

彼の話を聞き、過去のイジメや母の事を恨んでいても、意味がないと思った。

過去の事は、やり直せない。ならば、少しでも贖罪をしようと思った。


 ただの自己満足だとしても、なんだとしても。

それで何かが成し遂げられるのなら、善行を重ねよう。

まだ課題は大量に残っている。悩み所はいっぱいある。

それも全て、希望に変えられる様にしてやろうじゃないか。


 そう前向きに考えられる様になったのも、皆んなのお陰だ。

 「それじゃあ、他校をぶっ潰すか!」

 百鬼夜行潰す作戦は終わった。代わりに、他校潰す作戦になった。

もう、百鬼夜行を潰す理由もない。

 だって彼らは、私の大切な仲間なのだから__
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