最強少女は男装幹部
とある少女は色褪せず

とある祝福のクリスマス・イヴ

 「クリスマスだー!」

 12月24日8時30分。倉庫の幹部室で、リンのはしゃいだ声が響き渡る。

まだ一応前日だが、そこは突っ込まないでおこう。

 ジンが作ってくれたケーキやチキンを食べながら、皆で楽しいひと時を過ごす。


 あの事件から数週間が経ち、カズキは確実に変わった。

 天邪鬼を卒業したのだ。

 変に突っかかって来る事が無くなり、物腰も柔らかくなった。

そして今ではお調子者キャラへと変身している。

 とても良い成長だ。こちらとしても体を張っただけの事はある。


 シズルと話しているカズキを見ながら、ジュースを一口飲んだ。

酒とタバコは卒業し、クロも辞めた。

 そして、今日は私から大事な知らせがあるのだ。

今が発表する最大のチャンスだろう。


 パンパンと手を叩き、大声で皆に知らせる。

 「皆んな〜。注目〜!」

 そう言うと、四人ともこちらを見てくれた。

 「どうしたの?」
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