最強少女は男装幹部
 二つ目の話は、偽る事を辞めにしようと思ったのだ。

勿論、シズルの様にそのままで居続ける事も出来た。

しかし、もう私の良心や罪悪感は限界だと告げていた。


 カズキも家によく泊まる様になったので、これは言っておいたほうがいいだろう。

今まで規則を破っていたのだ。こうなるのは仕方ない。

 だから、私は百鬼夜行を抜ける事にする。


 「私は女だし、本当はここにいちゃいけない。秩序が乱れる。前例は作らない方が良いからね」

以前、なぜジンに女性禁止なのかと聞いた事がある。

その時の回答は、『弱みになるし、ストッパーは必要ない』との事だった。

確かに、このまま私の事が露見すれば、百鬼夜行は更に襲われやすくなる。

 だから、私は自分の為にも周りの為にも出て行く事にした。


 「俺は止めない。元から出入りは自由だ。」

 「えっ、まってアカネくんって女の子なの?俺そんなの知らない、、、」

 「アカネくん?女の子なのは嬉しいけど。そんな、寂しいよ、、、」

 「てことは、俺女の部屋に泊まってた、、、」
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