最強少女は男装幹部

 「あ〜!昨日は楽しかった!」

 だらしない格好で、布団の上に寝っ転がる。

またも黒色を全身にまとい、真っ白な布団を抱きしめる。


 昨日はあの大学生どもに楽しませてもらった。

腕の一本や二本使い物にならなくなったところで、なんてことはない。

多分大丈夫なはずだ。今日も単位稼ぎに必死だろう。


 今更だが、私は性根が腐っていると思う。

ええ。認めますとも。

 人を痛めつけることに快楽を覚える。

最低などん底の淵に生息している、気持ち悪い怪物だ。


 本当は刑務所にでも自首しに行くべきなのだろう。

しかし、私はまだ犯罪者でありたい。

私の捻くれた姿を、地獄に居る母に話してやりたい。

 自分の所為だと泣き崩れ、自己嫌悪のあまりに踠き苦しんで欲しい。

 これもそれもあれも、全部、母の所為なのだから。


 アイツが私を見放したから。
 
愛情を注いでくれなかったから。

全部アイツのせい。


 私のせいじゃない____


 そこまで考え、我に帰る。

正気に返った頃には、布団を力強く抱きしめていた。


 鬱状態になっていた。危ない。

このまま地雷系女子に昇進はごめんだ。

私は地雷系女子が大っ嫌いなのだから。

 地雷系女子に話しかけられる度に、面倒くさい思いをして来た。

決してあんな妄想過剰な人間にはなりたくない。
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